簡易ダクトのリスク。撤去して葺き替え工事
こんにちは本日の現場は小樽です
形状は切妻に簡易ダクトが後付けされた屋根になります
写真を見た感じ、そんなに屋根は傷んでいません
ですが、すが漏れが起こり屋根葺き替え工事を行う流れとなりました。
その他にも、莫大な電気代が掛かる為、撤去したいという理由もありました。
電気代?
となる方もいるかもしれません。
屋根と電気代って何か関係あるの?と思うかもしれませんが、簡易ダクトの場合 大アリ なのです。
簡易ダクトというのは、屋根から雪を落とさない為に設置されますが、
屋根の雪を水に変えてダクトに流すというのが手法です。
そのために屋根の雪を融かすためのヒーターが取り付けられます。
このヒーターの電源を切ってしまうとすが漏れの原因となります。
ドレーンはがちがちに凍り、そこで水の流れを堰き止めてしまい、ダクトには大量の水たまりが、、、
その水の量が増えていくと簡易ダクトのハゼの部分に浸入し、すが漏れとなるのです。
これはすが漏れ対応した時の写真です。すべての水を取り除き応急処置をしました
ドレーンが凍っていて、水が流れていないのが分かります。
葺き替えに移りましょう。
既存板金撤去です
ハゼの太さで分かりますが、重ね葺きの二重に葺いています
外気温と内気温の差があるため、必ず結露は起こります。
屋根と屋根の間に水が付着すると板金を傷めるスピードが上がってしまいます。
屋根表面からは分からなくても内側が傷んでいるとピンホールの原因となります
重ね葺きのリスクは十分にありますね、
水がハゼに溜まっています
重ね葺きに関しては過去にもあげていますので、そちらのほうも見て頂けると良いです
葺替工事終了です。
2022年06月19日 09:00