屋根葺替、嵩上げ工事
「屋根の状態を確認してほしい」との事で屋根を見てみると「うっ…」しかも太陽光(屋根に穴をあけるタイプだ)
以前に2軒、太陽光取付による不具合で雨漏りしていた現場を葺き替えした事があります。
高性能防水シールは分りますが、屋根に穴をあけるのは、ちょっと・・・・・
この屋根はHO工法と言いますが、この状態で何年持つかと言われれば「ん~・・・?」
3,4軒のHOの補修の依頼がありましたが、葺替前提の応急処置は致します。
補修に行った時には、全ての物件で何度も補修をした形跡があり、シール材が、てんこ盛り状態でした。
雨水が溜まる箇所では、シール材での補修は一時的なものなので数年持たせるのは無理です。
弊社では、雨水が溜まる、屋根に穴をあける事はありません。
防水シートも考えましたが耐用年数を考えると、板金ですね。ダクト屋根も有りますが、
小屋裏のふところが狭い事もあり、勾配変えでフラットにしました。
下屋を見ると、「えっ!・・・」またまた発見! 撤去します。
明り取りなので部屋の中に入り担当者と、無くても状況が変わらない・・・・?事を確認し、撤去します!▼
▼まず、太陽光の取り外し。太陽光の取付はしないとの事で、下地の段取りは考えずに、撤去完了。
屋根の下地確認で板金を一部、はがして見ると重ね張り判明。両面粘着のルーフを使っているのは
確認済みでしたが、重ね葺きとはぁ~・・・・。雨漏りでそうしたのか、太陽光取付のためなのか
定かではありませんが?
とりあえず今夜は雨の予報なので穴を防水シールで塞ぎ、初日はこれまで。
▼2日目
まずは、溜まった雨水の処理から。下屋も流れず鏡のように、雲が映っています。
▼1枚め撤去、やはりこうなっていました。結露水です。思っていたよりも水の量が多い。
▼以前、別の現場で重ね葺きを撤去した時の画像です。
小屋裏換気の状態にもよりますが、板金は結露しますので、直の重ね葺きの結露水は、結構な量だと思います。
▼両面粘着ルーフなので、板金と野地の合板を一所にはがすのですが、これが、大変な作業です。
打ち合わせで現場を抜け、帰ってきたときには、はぎ終りきれいになっていました。
すごいパワーだ!
弊社は、この様な嵩上げも得意分野です。もちろん大工さんも居ます。
2.5/100の勾配にし、通気も取り、屋根を造っていきます。
▼さらに、断熱材を貼り、板金を葺き、耐久性のあるフラット屋根に仕上がりました。
▼3日目 バルコニを取外し、外壁の一部、堂間を撤去。本屋よりも手間がかかります。
▼雪止、雨樋を取り付け、外壁を納め、バルコニも元にもどし、完了です。
下屋の雪止を持ってくるのを忘れてしまった・・・・。 明日、取り付けに来ます。